ＤＪ犬による映画雑談

「心拍数が上がると変身する
ブルースはラブシーンがＮＧ」

マーベル・コミックの代表作であり
アメコミ界の人気キャラクター「ハルク」

超人的な力を手にしてしまった
男の苦悩と彼を支える女性との絆を
描いていくアクション作品で

ヴィラン（悪漢）の
アボミネーション対ハルクの
超重量級の迫力バトルを見せてくれる

かつて、アン・リー監督によって
実写映画化されたが

ストーリー、スタッフ、キャストを
一新して製作された
完全オリジナル作品になっている

アン・リー監督作品が
あまりにも評判が悪かったので
それで作り直されたと思ったが

実は、数々のヒーローを
世に出しているマーベル・コミックが
米国漫画によくある
ヒーロー同士の競演をスクリーンで実現すべく
映画の自主制作にのりだしたのが理由で

「インクレディブル・ハルク」は
その第二作目にあたる

この映画のラストに
第一作目の映画「アイアンマン」の
主人公トニー・スタークが
役者もそのままで出演し、続編の複線を張っている

日本での公開が逆になったが
「アイアンマン」は米国で
予想外のヒットを放った作品で

今後も『アイアンマン２』『ソー』
『キャプテン・アメリカ』と続けて製作し
それぞれのヒーローが集結する
『アベンジャーズ』に繋げる
壮大なプロジェクトとなっている

タイトルバックでブルースが
ハルクになってから逃亡するまでを
イメージ映像でみせるが

これは、「ハルク」の米国での認知度が
高いことを証明しているのだろうか
一番重要な所があっというまに終わる

書けば簡単な筋書きなので
頭を悩ませる必要はないのが救いだった

逃亡中のブルースが
心拍数をコントロールする為に
呼吸法を練習しているが

シャツや靴下は見事に破けても
ズボンやパンツは破けないという
元に戻った時の姿から
お約束がどこかコミカルだった

ブラジル工場での戦い
ヴァージニア大学内での戦い
アボミネーションとの戦いと

大きなバトルを
バランスよく３か所用意する
硬い展開だがヒットを確実にしたい
製作サイドの狙いがよくでていて

意外なもので盾を作って
戦う「ハルク」は
蜘蛛男もびっくりのビル飛びをみせ
観る者を魅了することになると思う

ブルースと恋人ベティとの
関係は波乱があるわけではなく

強さに憧れ「ハルク」への嫉妬から
生まれるアボミネーションも

我々の想像を超える巨悪ではなく
誰にでもある欲望の存在

主人公ブルースも
正義の為に戦うわけではない
我々の身近にいる人で

最近のヒーロー達は
リアル志向が流行のようです

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