ＤＪ犬による映画雑談

「少年時代のカークの悪さは
白バイ警官もお手上げ」

ＴＶ、映画と、長年愛され続けてきた
「スター・トレック」シリーズ

広大な宇宙空間、未知の惑星
世界的な宇宙進出時代を
スピーディーなアクションで映像化。

物語の主役のカークよりも
むしろ、スポックの方に魅力を感じる

バルカン人の父と地球人の母をもつ
スポックは、周囲の差別的な扱いや言動に
彼らしからぬ、感情的な行動をみせる

ハーフであることへのコンプレックスが
彼を常に悩ませ続けるが

地球人的な感情を徐々に否定し
バルカン人的な感情表現を抑えることや
論理を優先するようになる

青年に成長した彼は
バルカン人として周囲に認められるものの
宇宙艦隊へ入る経緯からも
心の底では地球人の母を愛している

マザコンをカミングアウトしているようだが

そのコンプレックスという痛いところを
カークにつかれ、臨時艦長を降りるあたりや
女性との関係も、カークはどこか脇役に近い

さらに、オリジナルでスポックを演じた
レナード・ニモイが
重要な役として登場しているのも大きい

物語の主役であるカークだが
艦長になる前の青年期なので
無茶振りやら、周囲と衝突してばかりの
荒っぽいところばかりが目立つ

すべてのシーンで活躍するのだが
彼と一緒に登場する、他の船員の活躍が
目立ってしまい、印象が薄い

一言でいうと、美味しい場面を
すべて持っていかれている

そのカークの一番の見所は
なんと言っても、スポックの傷口を
理解しながらも責めるシーンだろう

憎まれ役をやっているが
この前に、ある人の助言が無ければ
さすがに自分自身も堪えるだろう

ロミュラン人はスポックへ復讐する為に
彼の故郷であるバルカン星を破壊する

多くの同胞と地球人の母親を失ってしまった
スポックは、考えの違いからカークと衝突するが

カークはある人物から
ロミュラン人の動機と目的を聞かされ
それを阻止す為に、スポックと敵母船へ乗り込む

オリジナルとの因縁がそこには含まれており
それを、映画的にどのように解釈するかが
この作品の面白さの一つだろう

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by TREview

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