ＤＪ犬による映画雑談

「魚類みたいなエイリアンをみて
昔はまったゲームのダライアスを思い出した」

戦うすべのない人たちへのエイリアンの襲撃を
描いたSFディザスター・ムービー。
『アバター』や『2012』を手掛けた
VFXチームによる圧倒的な驚愕映像が見どころ

土や埃にまみれ、地べたを
這いずりまわるように逃げ惑う
従来のディザスターと違い

高級マンションの最上階の
ペントハウスから、それらの光景を
セレブのように楽しみ、眺めるという
人を食ったような作品だ

昼間のシーンの多様から
ＣＧのクオリティーを誇示できる
みせる映像は、そこらの安物とは違う

空軍による空中戦も、ひとつのカットにでる
飛行物体の多さから、ほんとうに自信がなければ
できない映像でもある

核ミサイルの放射能無視は
従来のハリウッドとは変わりがないが・・・

そこから、奏でられる協奏曲のような
派手な光景の数々を楽しむのが
子供を作るのも躊躇するような
明日の生活設計もたたない
貧乏なカップルってのも親近感がわく

互いの意見の仲違いもあり
仲間割れを始めとした、チームプレイも
あったりで、細かいのだが

登場人物の少なさから、そこから
膨らむ話に欠けるのが残念

さらに、マンションの中だけでは
ネタが持たないからだろうか、
無理に外にでようとするのだが

それって追い詰められてからであって、
初日にやることではないと思う
これも、登場人物の少なさが災いとなっている

敵であるエイリアンの
自己修復能力という隠し玉を
最初にだすか、最後にだすかで

絶望的な状況を打破できるか
どうかの観客の期待につながるが
この作品はその点では損をしている

ラストシーンが、いきなり
ビースト系のモンスターホラーに
なっていて、変な感じになっているが

こんなこともできるという、
クリエイターの欲が出たのかと疑いたくなるほど、
ダメなラストシーンだと思う

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by TREview