ＤＪ犬による映画雑談

「『サンダーアーム/龍兄虎弟』『プロジェクト・イーグル』とは
あらゆる意味で別物になっている」

中国清王朝の伝説の秘宝を巡り、
世界中を駆け巡るトレジャー・ハンターの活躍を描く
アクション・アドベンチャー。

「体を張った本格アクションからは
今作限りで引退」と宣言した。
という宣伝文句よりも、

近年問題となっている
過去に奪われた古代美術品の
文化財返還問題がテーマになっているのが面白い

中国からしたら、フランスなど格好の標的で
過去の侵略をボロクソのように、罵倒するわけだが

私生活では、政治的な発言でお騒がせな
ジャッキーが、中国とフランスの間に挟まれるという
構図などは、苦笑いせずにいられないんだけど

とりあげられる国も、エジプトを中心とした
文化財保護と返還のためのお仲間連中ときた

プロパガンダは、欧米の十八番なわけだが
それをさらりとやってのける、中国のドヤ顔がすごい

ただ映画としては、泥棒という存在が
政治的意味を持ってしまうと、
結局やっていることは、略奪となってしまう

韓国による対馬の仏像問題はそのいい例だが、
映画のなかだろうとこれはミステークだ

悪事によって別の巨悪を討つアンチヒーローは、
権力者からヒーロー扱いされた時点で魅力はない

さて、肝心のアクションシーンだが、
昔のよかった頃の小道具をよく使う、
ジャッキーアクションの連続でよかった

途中に出てくる、日本人もどきの海賊団も、
ジャック・スパロウのコスプレよりは、
ワンピースあたりだと、より楽しめたんだが
ギャグに思いっきりのよさがないのは困りもの

というか、無人島アクションはいらないけど、
あそこだけ、内容が見劣りするので・・・

最後に、空中ダイブで火山の頂上から
斜面を転げ落ちるというアクションで、

結局は、ジャッキーチェンの無敵ブリで、
締めくくるというオチだから
泥棒だったということを忘れてしまう

あと、意味の無いところで
やたら目につく韓国もいらん


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