大帝の剣

DJポチ

2007年09月09日 08:32





巨体に大剣を背負う男、万源九郎は
亡き祖父の遺言を受け継ぎ
3つの神器を求めて旅を続けていた
日本を舞台に
忍者、怪物、宇宙人が絡む
SF伝奇時代劇という異色な設定

まさに、東映特撮シリーズだ

原作は「夢枕獏」で
監督は「堤幸彦」という
映画に負けない程の
トリッキーな組み合わせ

監督のユーモアとセンスは健在で

それぞれの役者に
口癖のような台詞があって
個性をだしたところや

普通ならスルーしたくなる
宇宙人の言語と動きの学習に
細かい演出をしているなどなど

原作が小説なので
解説用のナレーションを
用意してあるが

その語り手に
江守徹を起用している
あたりが計算高い

各俳優の個性を
そのまま振り分けた
キャスティングは
意外性がないが

それぞれの力量を
存分に楽しめる点は
ファンにとってたまらない

特に黒木メイサの
中性的な剣士役は
見た目の印象重視なので
彼女の浮き立つ容姿に
ぴったりだったりする

ワイヤーアクションを
使ったアクションは
得意のカメラワークと
絶妙な笑いで無難にまとめている

冒頭の宇宙戦争的な映像から
クライマックスシーンにも
それなりに期待したものだが

この映画は後半になるほど
尻すぼみになっていって
面白さが無くなっていく

3つの神器が大帝の剣ほど活躍をせず
ラストボス、破顔坊の変身が
角が生え、体がでかくなっただけでは
驚く人は少ないのではないかな

全体的な話の流れは
スムーズでわかりやすく
単純に観て楽しめる作品です


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