つみきのいえ

DJポチ

2009年03月07日 03:44



水没した家に住む老人は
たばこのパイプを落としてしまい
水没した家に潜っていく。
「台詞のない映像とBGMは
短編映画の特徴である想像力を刺激する」

第81回アカデミー賞において
邦画初となる短編アニメ映画賞を受賞した

12分という短い時間で描かれるのは
一人の老人が積み重ねてきた長い人生

手書きぬくもりが伝わる
陰影を強くおしだしたタッチの絵

海に沈みいく街

レンガを積みたして
上へ上へと建て増しされた
積木のような家

難をしのぎつつも
穏やかな老人の生活は
淡々としながらもどこか暖かく感じる

あるドキュメンタリー番組の
「家こそが私の人生そのもの」と言って
立ち退きを迫られた、老夫婦を思い出した

楽しい思い、悲しい思い、懐かしい思い
すべてが柱ひとつひとつに傷として
刻まれており、人生を共に歩んだ時間が
そこにはあった

老人がパイプを拾いにもぐって
それぞれの部屋に刻まれた
家族の思い出にめぐりあうところは

大切な記憶の中で
妻にめぐりあい、娘とすごした
心にしみる家族の絆がそこにある

積みたされた家は
その時代ごとに、居住のスペースが変わっており
一番天辺は、人一人がやっと住める
それだけの広さしかないが

それだけの数々の物語があったのだろう

老人がなぜ一人でここに
住んでいるのかを考えるよりも

なぜ一人でここに居てはいけないのか
という疑問が「家こそが私の人生そのもの」という
先の言葉で納得させられる

住む場所の大切さを
しみじみと考えさせられる

もちろん、その住む場所は
私たちの地球全体にいえることだ


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