「べんぱつは、この時代の象徴。
サムライのチョンマゲとはちょと違う」
辛亥革命前夜の香港を舞台に、
未来を変えるために立ちあがった
名もなき義士たちの壮絶な戦いを描く
実際に起こった孫文暗殺事件を基に描かれた
歴史アクション大作というが
実際は、孫文をはじめとした幹部会議の
関係者に、話が集中しているわけではない
かれらはあくまで、背景で
話の中心は、孫文を迎える側の連中で
必ずしも、孫文に傾倒しているわけでは
ないところがミソでもある
自己主張の派手な活躍場面や
死んだ時に、いちいちでてくる出生情報と
コテコテなエンタメ巨編だ
さて、宣伝文句の「映画史上最も過酷な1時間」
孫文を守るための1時間なら
隠れているだけでもいいので、
何を大げさなと思ってしまったが
序盤に、元・将軍のファン・ティアンが
率いる護衛団が、暗殺団によって
あっけなく壊滅されてしまい
残ったのはド素人の集まりで
勝算が、全くたたない状態
さらに・・・・
この1時間というのは、
影武者を使って、殺し屋を引き付ける
おとり作戦のことを指している
以上の条件が揃って、宣伝文句どおりになる
敵は総勢500人
1時間の会議の為に戦う義士団は
それぞれが、個性ぞろい
その中でも変わっているなと思うのは
少林寺出身の豆腐売りの巨人ワン・フーミン
NBAのプロバスケット選手という
異色な肩書きから、彼の活躍シーンだけは
カンフーではない
あと、敵の暗殺団のNo2であるチェンシャンは
本物の格闘家なので、迫力が段違い
あれは、やりすぎだろうという
猛牛のような突進シーンに爆笑するが
その相手が、ドニー・イェンだから豪華だ
中国の民主主義の発端が、必ずしも
全人民の同意というわけでもなく
微妙な立場で、それを静観し続けた
当時の人々の苦悩は、商人のリー・ユータンを
みれば、一目瞭然である
どちらの立場の人でも
時代の変化であり、西洋文化を取りいれ
自国を強化せずにいられないことは
十分伝わってくる
だからこそ、孫文派のチェン・シャオバイの
かつての教え子が、暗殺団の首領だったりするのだ
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by TREview