トゥモロー・ワールド

DJポチ

2007年08月21日 16:37




18年間子どもが生まれない
西暦2027年。反政府組織から
主人公テオはある依頼を受ける
この映画の原題は
「Children of Men:人類の子供たち」なのですが
「トゥモロー・ワールド」の邦題が意図している
ところが全くわからない

近未来ながらも
SF要素は皆無なので
何とかワールドなんぞの
邦題はいらないと思う

ワザとらしい状況説明や
解説などが一切なく

ニュース映像や日々おこる
テロや難民映像などの視覚的な
形と人々の会話から

この世界観を読み取る
しかないのだが

テロや難民問題などに
興味がない人からすれば
退屈で仕方がないだろう

反政府組織から
テオが依頼を受けた
辺りから物語が動きだし
面白くなってくる

暴徒に襲われ、車で
逃走するシーンは
車中からノーカットで
撮影されており

テオの視点から逃げ切るまでの
恐怖を体験することができるのだ

そしてラストにある8分間の
激しい暴動の銃撃戦の映像は

手持ちカメラで戦場を逃げ回る
主人公を追い回す演出で
ここまで迫力ある映像を
本物の戦場リポートをのぞいて
私は観たことがありません

まるでその場にいるように
錯覚し、飛んでくる銃弾の乾いた
着弾音に恐怖する様を想像できる
だろうか

それぐらいの映像革命的な
演出がこの映画の
クライマックスにあるのだ

この映画の物語に
何の面白さも感じない人でも

この8分間だけで十分
満足することができる
のではないだろうか


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