「容疑者に偶然でくわすモルダー
作品中一番の超常現象だった」
現在の海外ドラマブームの礎を築いた
スーパーナチュラルドラマ「X-ファイル」が
放送終了から６年の時を経てスクリーンに帰ってきた
協力者であり怪しげな存在でもある
透視能力神父のジョーと関わりながら
異常な事件の謎に迫っていく
モルダーとスカリーのコンビは変わらないが
現在恋仲であり、同棲生活を送る二人
ＦＢＩ捜査官ではもうないが
カトリック病院で医者として順調なスカリーとは違って
モルダーは、ＦＢＩとのゴタゴタから
現在引きこもりの髭面で登場する
女性ＦＢＩ捜査官の失踪事件の捜査に
協力することで社会復帰を目指すモルダー
テレビシリーズのファンならずとも気になる
妹の失踪事件の傷跡も感じるものの
やはりスカリーとの関係が
モルダーの過去を改善させつつあるようだ
超常現象の数あるネタの中で
エイリアンやＵＦＯといったＳＦではなく
今回はオカルト・ホラーを使っている
予算の都合などもあるのでしょうが
スケールの小さいところがテレビを越えていない
透視能力神父のジョーの能力が
本当なのか嘘なのかも、あやふやだし
事件との関係もはっきりとしない
この事件を起こした連中の行動も
ＦＢＩ捜査官を巻き込んだ意味も
モヤの中に包まれていて、薄気味が悪いだけ
それよりもスカリー医師と少年とのエピが面白い
少年の治療をめぐって病院の中では四面楚歌
確たる治療方もなく、親の反対を押しのけてまで
完治にこだわるスカリーのやり方は浮いた存在でしかない
スカリーは、モルダーと少年と信仰と
厄介ごとに巻き込まれて、結局頼まれた以上のことをやって
できる女として大活躍だった
映画の「あきらめるな」というメッセージも
彼女にあてたものでラストシーンを向かえる
ＴＶ版で２人の協力者として活躍したあの人が
今回もピンチにゲストとして登場しモルダーを驚かせるが
敵のアジトに踏み込んだモルダーが
鈍器だけで相手を脅すシーンはコントをみているようだった
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