今日も僕は殺される

DJポチ

2009年05月14日 05:08



イアンは、アイスホッケーのスター選手。
ある日の夜、帰宅の最中突然何者かに襲われ
列車に轢かれて死んでしまう…。
「殺される場面がみどころの一つだが
意外性がないことにガッカリする」


殺されたイアンは、翌日、再び新たな場所で
新しい命を得て蘇える…。
つまり、殺される毎日が無限に繰り返される。

何度も殺され、新しい人生をスタートする。
そのネタは面白いと思うが
先に進むとストーリーの単調さが目立ちだす

なぜ、殺されるのか?
なぜ、違う人生になっているのか?

謎解きとも呼べないほどの
一本調子の展開が待っているので

この映画に謎めいた要素は、
いらなかったのじゃないか!
むしろ、アクションとして描いたほうが潔いと思った

主人公は何者かに殺され
違う職業を持ったキャラクターに変わるが
着せ替え人形のような変化は起きない
乞食が王様に変わるという面白さもない

さらに普通は、謎が解明される度に
主人公は精神的に強くなるべきところが
この映画は逆に弱くなっていく

それ自体は意味があることだが
作り手側の考えとは逆に
体が動けないというところまで持っていく辺りは
逆に、観ていてツマラナイものになってしまった

ここらは主人公の大活躍を期待するもので
あそこまでの受け身は、観ていて面白いとはいえない

この後に主人公は、真に目覚め
困難に立ち向かっていくアクションにうつるが

マトリックス崩れのキャラの登場も
結局は変身するわけだから
そこまでのサービスはいらない

また主人公の姿は、ダークヒーローだが
出し惜しみする必要は感じない
最初から、彼の記憶で登場させてもよかった

それと世界観の狭さは、予算の都合もあると思うが
地下鉄に逃げ、地下鉄で終わる逃避行はズッコケた

病院のシーンもそうだが
同一の場所を、ホラーハウスにもみせるのは
安いロケにしかみえない
黒い影のクリーチャーがよく出来ているだけに残念

イアンの恋人のジェニーも同じように
様々な人物となって現れ、イアンに助言する謎の老人と
サスペンスの要素はあるが

しかし、アイデアは全くいかされず
謎を知った時の驚きを全く感じなかった

というのも、主人公を取り囲む世界は
ある人物の作りもので、彼のある弱点などは
いつでも始末できたはずと誰もが思う

そのことは、ラストの主人公行動で
はっきりとわかることなので
やっぱり、サスペンスはいらなかったと思う


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