シェルター

DJポチ

2011年07月11日 17:31



精神分析医のカーラは、
頑なに解離性同一性障害の存在を否定する。
ある日、デヴィッドという患者を紹介される。
 
「ジュリアン・ムーア主演の珍作としては、
フォーガットンに肩を並べる」

ある精神分析医が謎めいた青年を診察したことから、
科学では解明できない超常現象に
巻き込まれていくスリラー。

主人公カーラは多重人格を信じない。
映画の冒頭で、強烈なインパクトと共に
観客にその性格を印象づける

そのカーラの前に、
本物の多重人格者かも知れない
デヴィッドという患者が登場する

前半は、このふたりの対決を軸とした
サスペンスが繰り広げられることになり、
謎が謎を呼ぶ展開がいくつもある

また、頑なに存在を否定し
真実を追究しようとしないカーラを心配する、
同じく精神分析医の父・ハーディングとの衝突など
見ごたえもあった

問題はその後の後半で、
話が、胡散臭いホラーへ変わって行く

クリスマス・イヴに夫を殺害されてもなお
神への信仰を失わないカーラ
その信仰心を試そうというのがオチになる

そのことと、デヴィッドがどう絡むのかは
映画を実際に見てほしいのだが、
前半のサスペンスに期待大の人にとっては

この後の、安いオカルトには
がっかりすると思われる

前半も、後半もそうなのだが
ディビッドは多重人格ゆえに
その行動を時間軸でとらえることが難しい

言葉だけでは無くて、映像でも
整理して欲しかったのだが、
それが無かった為に、混乱する場面があった

ゆえに、彼の目的が捕らえづらい

ようは、「神を信じるか?」という問いかけに
動機はあるのだが、
関係者をみると、呪いとも違うし、復讐でもない、

謎のすべては、シェルターという言葉で
疑問を片付けられる。

信じる信じない以前に、
答える老婆が胡散臭いわけで
頼れる存在でないと、観客はそう判断するだろう

ディビッドは、自らに呪いをかけた張本人も
何にもなかったように、素通りして、
思ったような展開になるわけでもない

これでは、主人公カーラは
作中ずっと、からまわりしていたという
ことになる。

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