2008年07月26日
告発のとき







退役軍人ハンクの元に息子のマイクが
軍から姿を消したと連絡が入る。
イラクから戻ったマイクに何があったのか?
「米プレイボーイ誌に掲載された
記事に基づく、実話の映画化」
息子を失った父親が
真実を探っていくという物語だが
ラストに近づくにつれ
単なる謎解きではなく
重々しいテーマを含んだものに変わっていく
ポール・ハギス監督は
『ミリオンダラー・ベイビー』と
『硫黄島からの手紙』などの
脚本を担当した実力派
本作の事件の真相に迫る
サスペンス要素は
軍の隠ぺい体質との対決という
古典的なものではある
主人公ハンクは元軍人だが
ただの軍人ではなく
その手のことに精通した専門家で
状況の整理と抜群の行動力で
事件の真相に迫っていく
そのハンクを助けるのが
悪質なセクハラをうけながらも
毅然と行動する女性警察官エミリー
新旧、現代的なコンビによって
事件は思わぬ方向と結果をもたらすが
この映画がすぐれているのは
それは主人公ハンクだけではなく
彼同様にエミリーにもおこること
時間のあるTVドラマではなく
映画できちんと描くのは
並みの脚本家ではできない
手抜きが全くない展開に驚く
主人公のハンクを演じる
トミー・リー・ジョーンズは
厳格な父親であり
規律正しい国家軍人であった
モーテルに泊まった彼が
靴をそろえ
シーツをきちんと整え
決まった時間に目覚めることで
軍隊で鍛え上げられたことを
ちゃんと描いている
彼は今でも堅物の老兵なのだ
物語の合間に挟まれる
携帯電話の動画によって
あかされる戦場の惨状と
若い兵士の会話から
軍人としての
誇りを失うほどの悲惨な現実に
打ちのめされることが
もう一つのこの映画の魅力
社会派ドラマ
最近の米国戦争映画に多い
自己告発や自己批判ではあるが
息子と父親という関係
若者と老人という関係
ベトナムなどの過去と
イラクなどの現在という関係
盛り込んだものが多くて
整理するのに頭をフル回転させると
思いがちだがそんなことはなかった
イラクからの息子の
電話シーンが見本のようで
少ない会話ながらも
その前に起こったある事件の
シーンを観客にみせているので
それだけで十分に成立する
絵で説明できることは
無駄な台詞はなく
言葉で説明することも
分かりやすく簡潔にと
編集の無駄がなく
順序だてもしっかりしているので
観客は混乱することはない
トミー・リー・ジョーンズは
多くを語らない苦悶と悔恨を
その表情と存在感で表現している
他の説教じみた映画とは
一線を画している部分だったが
その彼が唯一
説教じみた行動をみせるのが
逆さの国旗というラストだった
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記事に基づく、実話の映画化」
息子を失った父親が
真実を探っていくという物語だが
ラストに近づくにつれ
単なる謎解きではなく
重々しいテーマを含んだものに変わっていく
ポール・ハギス監督は
『ミリオンダラー・ベイビー』と
『硫黄島からの手紙』などの
脚本を担当した実力派
本作の事件の真相に迫る
サスペンス要素は
軍の隠ぺい体質との対決という
古典的なものではある
主人公ハンクは元軍人だが
ただの軍人ではなく
その手のことに精通した専門家で
状況の整理と抜群の行動力で
事件の真相に迫っていく
そのハンクを助けるのが
悪質なセクハラをうけながらも
毅然と行動する女性警察官エミリー
新旧、現代的なコンビによって
事件は思わぬ方向と結果をもたらすが
この映画がすぐれているのは
それは主人公ハンクだけではなく
彼同様にエミリーにもおこること
時間のあるTVドラマではなく
映画できちんと描くのは
並みの脚本家ではできない
手抜きが全くない展開に驚く
主人公のハンクを演じる
トミー・リー・ジョーンズは
厳格な父親であり
規律正しい国家軍人であった
モーテルに泊まった彼が
靴をそろえ
シーツをきちんと整え
決まった時間に目覚めることで
軍隊で鍛え上げられたことを
ちゃんと描いている
彼は今でも堅物の老兵なのだ
物語の合間に挟まれる
携帯電話の動画によって
あかされる戦場の惨状と
若い兵士の会話から
軍人としての
誇りを失うほどの悲惨な現実に
打ちのめされることが
もう一つのこの映画の魅力
社会派ドラマ
最近の米国戦争映画に多い
自己告発や自己批判ではあるが
息子と父親という関係
若者と老人という関係
ベトナムなどの過去と
イラクなどの現在という関係
盛り込んだものが多くて
整理するのに頭をフル回転させると
思いがちだがそんなことはなかった
イラクからの息子の
電話シーンが見本のようで
少ない会話ながらも
その前に起こったある事件の
シーンを観客にみせているので
それだけで十分に成立する
絵で説明できることは
無駄な台詞はなく
言葉で説明することも
分かりやすく簡潔にと
編集の無駄がなく
順序だてもしっかりしているので
観客は混乱することはない
トミー・リー・ジョーンズは
多くを語らない苦悶と悔恨を
その表情と存在感で表現している
他の説教じみた映画とは
一線を画している部分だったが
その彼が唯一
説教じみた行動をみせるのが
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by TREview

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Posted by DJポチ at 08:22│Comments(2)
│洋映画
この記事へのコメント
はじめまして♪
これ見ましたよ^^今年度、記憶に残る映画でした。
トリー・ミー・ジョーンズは「ノーカントリー」とは打って変わって、好い味を見せてくれましたねぇ。
実はマイブログに記事UPしたのですが、
ミスってアッというまに削除!トホホです。
週末は「夜顔」を見に行きま~す♪
「昼顔」が私の映画のルーツですもんで。
これ見ましたよ^^今年度、記憶に残る映画でした。
トリー・ミー・ジョーンズは「ノーカントリー」とは打って変わって、好い味を見せてくれましたねぇ。
実はマイブログに記事UPしたのですが、
ミスってアッというまに削除!トホホです。
週末は「夜顔」を見に行きま~す♪
「昼顔」が私の映画のルーツですもんで。
Posted by うたかた夫人 at 2008年10月11日 00:19
うたかた夫人さん
コメントありがとうございます、DJポチです。
トリー・ミー・ジョーンズは
渋い演技が特に印象的でした。
私も、ブログにUPした記事を
間違って削除してしまい
憂鬱な一日を過ごす経験をしました。
また、遊びに来てください。お待ちしております。ありがとうございました。
コメントありがとうございます、DJポチです。
トリー・ミー・ジョーンズは
渋い演技が特に印象的でした。
私も、ブログにUPした記事を
間違って削除してしまい
憂鬱な一日を過ごす経験をしました。
また、遊びに来てください。お待ちしております。ありがとうございました。
Posted by DJポチ
at 2008年10月12日 06:59

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