ＤＪ犬による映画雑談

「主演のブリタニー・マーフィーの、
突然死のニュースには驚きました。」

アメリカからやってきた若い娘が、
ラーメン屋の修行を通して
日本に親しんでいく人情ドラマ

西田敏行演じるラーメン屋の
ガンゴ親父ことマエズミと
ブリタニー・マーフィーが演じるアビーが
どのように交流するかが注目だろうが、

この２人、お互いの言葉が全く理解不能。

マエズミも一生懸命に、英語を使うが
和製英語並みの一般レベルで

アビーにいたっては本の辞書片手で、
電子辞書ですら無い。

ここがまずこの映画の奇妙な点なのだが、
これが必要だと言うわけでもなく

アビーの日本人の恋人は、しっかりと
英語を話せるので、
先生の価値が低すぎとツッコミたくなった。

やっぱり修行だと、言葉で互いを
理解できないと難しい。
ドリフのコントになってしまう。

マエズミの、嫌がらせばかりが目立つのも
仕方が無くなってしまうが、こうも手抜きだと
何の為のラーメン修行なのでしょう？

ちなみに、このラーメンとアビーの
目的がどこで一致するのかが不思議だったが

結局は、ラブ＝愛という
予想よりも普通だった

アビーの話からは、彼女の人生が
問題だらけだとは分かるんだけど、

この映画の登場人物で、それを理解できて
対応した人はいない、つまり彼女の
自己解決になってしまい

そこからは、自分らしさという普遍的な
米国人の価値観も、ズレているようにしか
思えなかった。

アビーとライバルの勝負で
店をたたむというマエズミの話も
意気消沈で、盛り上がりに欠けた。

マエズミの息子のエピにしても、
これが２人の関係に生かされたとは言えない
アビーに振り回された、ガンコ親父が哀れだ。

祭りのシーンも必要があったのかどうか、
撮影スッタッフは勘違いしてないかと
疑いを持ってしまう。

２人が互いに衝突するわりには、
ブリタニー・マーフィーの
ひとなっつっこい演技のためか、
ギスギス感がなくて、そこだけ印象は良い

西田とブリタニーという、
個性的な演技派を起用したけれど、
脚本がうわべだけなのが残念だった。

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by TREview

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