ＤＪ犬による映画雑談

「日本人キャラ。頭の悪いサルみたいな奴。
ほとんど意味の無いことを叫んでばかり」

通算６度のWWE王座を獲得した
スーパースター、スティーブ・オースチンが
初主演を飾るアクション映画

絶海の孤島に集められた10人の
死刑囚が自由を懸けて殺し合いを繰り広げる
バトルアクション。

バトルアクションの場合
必ずなかに善玉がいて、悪玉がいる
本来なら、時間がたつにつれ
その正体が明かされていくのだが

この映画は、すぐに誰かわかる

本人が殺しを敬遠するからなのだが

１０人の死刑囚という設定が
生かされることなく、すぐに終わるのは残念

死刑囚の夫婦のやりとりも
結局は、映画のメッセージを生かすための
昼ドラのようなイベントでしかない

この映画は、最後の１人になるまでの
死刑囚たちの殺し合いをネットで生中継という
非常に悪趣味な筋書きとなっている

つまり、映画の中の対立勢力が
どっちも、悪趣味なものなので、
どちらにも、善玉を導入するという
観るほうに、わかりやすい脚本となっている

この死刑囚よりも、ネットで中継するものたちが
悪人として、叩かれることになるわけだ

全体的に、作られすぎの筋書きが
かえって、説得性をもたせているのか疑問に思う

情報過多の今なら、そのネットに溢れている
この映画のメッセージなんぞは
「監獄島」という架空の物語を必要とすらしていない

ネット中継するものたちと、死刑囚たちとの
生存をかけた、ガチンコバトルにして、
暴力を全否定するほうが、かえってすっきりする

この映画における
清潔やキレイごとは
暴力的な表現をヤンワリとぬるくしている

銃器による格闘よりも、
肉弾戦が多いために迫力はあるが、
ピリピリとした、緊張感をあまり感じない

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by TREview