ＤＪ犬による映画雑談

小説「時をかける少女」の
原作アニメ化と
思っておりましたが

原作から約２０年後が
舞台の続編だった

主役のヒロインも
前作の芳山和子から
姪の紺野真琴に変わっている

ヒロインのドリカム状態は
変わらないが
タイム・リープのきっかけが
前作のラベンダーから
クルミのような機械に変わって

プリペイドカードのように
使用回数が消費されていく
これが後半のスリルある展開に
つながっていくわけです

現代のヒーローに欠かせない
必殺技をおこなう前に
カッコつける動作と似たような

助走をつけてジャンプすることによって
「タイムリープ」の能力を発動する

タイムリープ後の
コミカルな動きの間などは
アニメでこそいきるものなので
ここら辺は楽しく観てほしい

主人公の紺野真琴は
自分のささやかな私利私欲の
ためだけに能力を駆使する

間宮千昭からの一言で
自分を見失い
混乱することで

大切な人を失う
ミスを重ねてしまうところは
誰でもうなずくのではと思う

ここで間宮と紺野の
別れのシーンがあるが

間宮自身が本当に
望んでいないことで

ラスト近くになぜ彼女に
真実を打ち明けたのかと
自問自答している

アニメにこのシーンはなかったが
間宮の前で自分を責め続ける
細野を見るに耐えなかった
ことは容易に想像できる

この作品で一番のシリアスで
ドラマチックな場面が
そこには存在していたわけだ

この映画には
間宮との別れのシーンが
セリフも場所も違うものがある

この別れにいたる背景も
全く別物であったことを
間宮の視点でも考えてみてほしい


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