ＤＪ犬による映画雑談

「突撃ラブハート！この作品にも
あの人は登場しなかった。残念。」

テレビ放映された
SFアニメ「マクロス」シリーズ
最新作「マクロスF」の劇場版

今回の映画化にあたっては、
劇場版二部作としてTV版をもとに
ストーリーから新たに再構築、
新作カットを大量に加えている

ようするに、無駄を省いて
すっきりしましたということだ。

これは、概ね成功していて
ＴＶ版で混乱をまねいた部分が
緩和されていて、うれしかった

特に、シェリルを始めとした
ギャラクシー連中の秘密が
出し惜しみなく暴露されていく

シェリルとランカの関係は
もともと、マクロス・ゼロという
別作品も関わってくるわけだから
この改変は、成功だと思う

ブレラ・スターンにしろ
グレイス・オコナーにしろ
この立ち位置が、わかりやすい

しかし、民間会社であっても
政府と関係が深いS.M.Sが
簡単にシェリルの仕事を請けるのは
強引すぎる印象があった

その前までのやり取りからしたら
急な変更は、なしだろう

いずれにしろこの作品が、
マクロスシリーズの
オマージューに変わりはないので

過去の作品を知っていれば
いるほど、楽しめることも
付け加えておく

私などは、ダイダロスアタックや
バトル・フロンティアの
強攻型での主砲発射シーンの
サービスがうれしかったりした

それ以外にも、VF-25の角度を変えた
近距離からの映像は、迫力がある
そこまでして、魅せられるほど
ＣＧ技術は、さらに向上している

テレビ版からの流用を含めて
総集編的な作品に留まってはいない

冒頭とラストにある
シェリルのステージ演出は必見だ

ＴＶ版にあった、シェリルが
その生い立ちや実力からしたら
すぐに、ランカと差がつけられたことに
不満があった人には、申し分がない

彼女の活躍こそ、
映画とＴＶとの最大の違いだ。

「銀河の妖精」と称される
彼女の歌力を、ランカに頼らずとも
やっと目にすることができる

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